10歳フレンチブルくん整体施術
前脚がムキムキでウエストがきゅっと細いわんちゃんを見かける事ありませんか?
細マッチョだねー!って言いがちだけど、それ肩甲骨の動きが悪くなって肋骨が肩甲骨に引っ張られてるサインです
そのせいで、
呼吸も浅くなっているかもです
今日ご紹介のわんちゃんはフレンチブルくん10歳
4、5年前に胸椎3.4.5番あたりを手術したそうで
今は後足はあまり使えずほぼ前足で歩いています
その為、肩甲骨周りの筋肉がとても発達し、ものすごーく凝り固まっていました
前脚を駆使し続けた結果、肩甲骨は立ち(推進力を生みだす方向にかたまり)
前引(胸郭の前に)しちゃっていました。
オペして4.5年、それよりもっと前からの積み重ねですから、1度ではなかなかほぐれきれず
飼い主様も頑張って下さり、肩甲骨の周りの筋肉に引っ張られて広がっていた肋骨が動くようになりました(肋骨は呼吸する時動きます)
肩甲骨周りの筋肉がほぐれ、肩甲骨が動くようになったため
歩く時、身体をひねりながらしか前脚を出せなかった歩き方もアフターは改善しています
以下は呼吸する時の、肋骨の動きです(上から見た図)
吐く時には背骨に対してしっぽ側、吸うときは頭側に動きます
犬は鎖骨がなく、肩甲骨は胴体と筋肉でしかつながってません
前脚を駆使し、肩甲骨が立って、胸郭の前にスライドしてしまったら
その筋肉たちにより、肋骨も頭側へ引っ張られて結果広がったようになってしまうのです
吸う方向にかたまってるから、しっかり吐けない。しっかり吐けないから吸い込めない
呼吸が浅くなってしまいます
2回目と5回目の間隔は3週間。
画像のようにウエストのくびれが、なだらかになったのは
肩甲骨があるべきところに戻り、肋骨も動くようになったから
フレンチさんだからほかの犬より呼吸は荒くなりやすいけど
寝ているときのブーブーは静かになったと飼い主様がお話しされていました
整体師目線で、肋骨が広がってるのを元の位置に戻してあげたい理由は他にあります
そもそも、肋骨が広がっていると言うことは前脚荷重で前脚が前に出にくいと言う証拠。
前脚が前に出にくいと、段差の上り下りがしにくくなったり、伏せが出来にくくなったり、伏せが出来ないから自力で立ち上がれなくなったり。色々QOLが下がります。
前脚の歩幅が小さくなると、後脚も前脚の歩幅に合わせちゃうので筋力低下に繋がります
後足がうまく使えないからこそ、長ーく自力で歩いてもらうために
前脚のケアは必須です。